前述の工事費用はリフォームだからといって安くはありません。
そこそこお金は掛かります。
しかし、「だったら建て替え(新築)がいいか?」というと必ずしもそうではありません。
私は次の判断基準を設けています。
「同じ規模で同じ性能の住宅を新築する場合の費用を見積もり、それよりも500万円安かったらリフォームを薦める」というものです。
建て替えの場合は、解体や仮住まいも考えると、さらに300~400万円の費用が掛かる場合もあります。
また、私は「住宅医」や「耐震診断士」という資格を持っており、リフォーム前に住宅の腐朽や耐震性能を診断します。
その上で改修するべきかどうか判断をします。
もちろん、費用だけではなくお施主様の建物への思い入れなども重要な決定要因となります。
「少々お金は掛かっても、この家に住み続けたい」という場合もあります。
まずは建物の現況を正確を把握することが何よりも大切と考えます。
この記事を書いた人
宮崎 直也
宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。