秋葉区文化会館にて行われた建築家の新居千秋さんの講演会に行ってきました。
新居さんは新潟では江南区文化会館、秋葉区文化会館を設計された方です。
この建物を見てまず感じることはその存在感。
コンクリート打ちっぱなしの外観で重量感があります。
新居さんは講演のなかで「里山のような建築」と表現していましたが、確かに山のようです。
そして「どうやって型枠組んでるんだ?」と思わせるような複雑な形状。
特に内部に入ると感じます。
これは光の入り方や風の抜け方、音響など緻密な計算から決定された形状だという事で、施工の難易度も相当高いそうです。
型枠大工さんもCADを駆使して施工しているとか。
お話の中で印象に残ったのは公共建築を設計する難しさ。
様々な人の要望を取り入れ、市民とのワークショップを重ね、当初の計画から大きく変わっていく事も多いとのこと。
そしてその計画を予算内に収めていく。
気が遠くなりそうです…。
公共建築は建築を設計する力量の他にも求められるものがあるんですね。
ホールの複雑な形状の天井もコンクリート一発打ち込み。
普段聞くことができない貴重なお話がたくさん聞けて有意義な講演会でした。