新潟市東区にて、築後100年経過しているという住宅の、改築のご依頼を頂きました。
100年ほど経過しているとは言っても、管理や手入れがしっかりとされていて、新しい建物には絶対に出せない風合いが漂っています。
落ち着いた風格の外観。
建てられた当初は塗装もなどは何もされていなかったと思われる玄関の木製建具。経年変化によって本当に良い色合いになってます。
最近の建物ではまず見ることのなくなった「入母屋」の屋根。
鬼瓦が取れてかなり傷んでいますが、瓦の葺き替え後が楽しみです。^^
工事の流れとしては、
まず、長年の風雪に耐え、傷みの激しくなってきた瓦の葺き替え。
瓦の葺き替えにともなう屋根下地の点検、補修。
母屋部分、床の水平調整。(建物全体をジャッキアップして行う。)
母屋部分、柱の傾き調整・固定。
台所、浴室などの水回りの改修。
といった順序で行われていきます。
こういった古い建物の改築は、やはり経験がものを言います。同時に若い大工にとっては貴重な勉強の場。
現在の住宅ではほとんど見られない工法や、当時の大工の知恵などに触れることができます。
新しい建物を作る時だけでなく、古い建物を解体、改築していく過程でも技術の伝承は行われていくのだと思います。
ここまで古い建物の改築というのは中々携われるものではありません。
貴重な機会を頂いたことに感謝しながら工事をさせて頂きたいと思います。
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新潟県阿賀野市 宮崎建築