先日、加茂市にある「緑の森」製材工場にて行われた研修会に参加してきました。
内容は「CO2削減を図った越後杉普及促進について」というものでした。
こちらの製材工場では、バイオマス燃料(丸太の端材など)を使った燻煙乾燥庫を昨年完成させましたが、それまでの石油を使った高温乾燥庫にくらべてのCO2削減量についての話が中心でした。
乾燥庫内に積み上げられた材量。煙で燻されたため表面が黒くなっています。
燃料となる端材。モクモクと煙を出しながら、1カ月ほどかけて乾燥させます。
地域材を使うことの意味の一つとして、遠くから材木を運んでくるときに比べて、輸送時に発生するCO2が少なくて済むということが言われますが、ヨーロッパなどでは製材、乾燥させるときに発生するCO2はとても少なく、日本に輸送したとしても、地域材を高温乾燥させた場合とあまり変わらないこともあるのだそうです。
それならばと乾燥方法を変え、燻煙乾燥とすることで、ヨーロッパの製材工場並みのCO2発生量となったということでした。
実験中だという「太陽熱による乾燥」こちらも興味深い。
今後は「高温乾燥」→「燻煙乾燥」と変わったことによる材量の質の変化にも注目していきたいと思いました。
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新潟県阿賀野市 宮崎建築