耐震リフォームとはどんな工事をするのか?
今回は少し具体的に。
①外装材の傷みや雨漏り箇所の修繕
屋根の雨漏りや、外壁のひび割れ、雨樋の破損などがある場合、そういった箇所の修繕が最優先です。
雨水などの侵入が継続的にある場合、柱や梁などの構造体を急速に傷めることとなります。
木の家に永く安心して住み続けるためには雨漏りは大敵。逆に言えばそこに気を付ければ木の家は本当に永く住まうことができるということになります。
②屋根材を軽いものに変える
屋根材を軽いものに変更することで建物の受ける地震力を軽減することができます。
具体的には瓦屋根を板金屋根のような軽い屋根材に変更、ということになります。
③壁の補強
耐震補強といえばまず「壁の補強」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
筋交いや耐震ボードを設置するなどして強度を高めます。
「白根の家」内部仕切り壁に筋かいを入れ補強を行った。
④接合部の補強
柱や梁をつなぐ部分(接合部と言います。)を金物などで補強します。
古い基準で建てられている住宅は金物の使用が少なく仮に筋交いなどの部材が設置されていても十分に強度が発揮できません。
角に立つ柱には地震力がかかりやすい。金物による補強をした様子。
⑤基礎の補強
基礎とは建物の下にあるコンクリートの部分、ここがしっかりしていないと地震時に土台が基礎を踏み外すなど大きな被害を受ける可能性が高くなります。
基礎の強度を確認し、不足している場合は適切な補強をする必要があります。
「黒埼の家」鉄筋が履入っていない基礎のため鉄筋コンクリートの基礎を添わせ補強をした。
以上①~⑤が主な耐震補強の方法です。
「何か大がかりだな…。」と感じられた方もいらっしゃると思いますがほとんどが通常の維持管理であったり他のリフォーム工事の「ついでに」行うことができるものです。
それはどういう事でしょうか?
それぞれに分けて次回から解説していきますね。^^