工務店的に考える屋根材の選び方、今回は「板金屋根」について徹底解説!
・そもそも板金屋根ってどんなもの?
一昔前は「トタン」といういう亜鉛メッキの鋼板を使用していたのですが、定期的に塗り替えをしないと錆が出るという問題がありました。
現在は「ガルバリウム鋼板」というアルミ亜鉛合金メッキの鋼板を使用するのが一般的となっていて、耐候性が格段に向上し、20~30年はメンテナンスフリーとなっています。
◎板金屋根のメリットは?
①重量が軽い
板金屋根を選択するうえでの最大のメリットは重量が軽いことでしょう。
屋根を軽くすることで構造にかかる負担を減らすことができ、梁の寸法を小さくしたり広い間取りで設計したりという事がしやすくなります。
②瓦に比べ屋根勾配を自由に決めることが出来る。
一般の方にはあまりなじみのないことかもしれませんが、選択する屋根材によって屋根の角度は決まってきます。
板金屋根は水平に近い角度から垂直まで何でも来いなのです。
③瓦屋根に比べ線が少なくすっきりとした印象になる。
これはメリットというより好みや感性の問題ですが大きな特徴です。
①~③をまとめると板金屋根は設計の自由度が高いことが大きな魅力と言えます。
◎板金屋根のデメリットは?
①部分補修がしにくい
例えば雪おろしをされる地域の場合、スコップなどで屋根材を傷めてしまうことがあります。瓦であれば割れた部分のみ交換できますが、板金は全体でつながっているので少し厄介です。
②雨音がしやすい
リフォームで瓦を板金に変更された方から「板金屋根にしたら雨音が気になるようになった。」と聞くことがあります。これは薄くて軽い板金のため起こる現象ですが、下地を雨音が響きにくい方法とすることで軽減することが出来ます。
リフォームで瓦→板金を検討されている方は業者さんによく確認する必要があります。
次回「瓦屋根と板金屋根違いは??どっちがいいの?」へ続きます!