新建ハウジング9/20号に「既存住宅の性能ラベル本格化!?」と題した記事が掲載されていました。
空家が増加していてその対策が望まれる昨今ですが、この制度が実際に定着し、空家を売買する際にも中古住宅の性能や傷み具合などを知ることが出来たなら良質の空家が流通することに繋がり良いことだと思います。
耐震診断を依頼される方の中には「中古住宅を購入したが耐震性はどの程度かわからない。」という方がいらっしゃいます。
考えてみればこれはおかしな話で、本来であれば購入時にその家の「耐震性能」や「断熱性能」は買主が知ることが出来るようにしておくべきです。
中古住宅を買って住み始めたけれど「耐震性が無いことが後からわかった。」とか「冬になったらすごく寒くてストーブをいくら焚いても暖まらない。」といったこと。珍しくないと思います。
あるリフォーム済みの中古住宅を見せてもらう機会がありました。
内装は表面上きれいにリフォームされていましたが小屋裏や床下を覗くと床、壁、天井とも断熱材はほぼ無し。耐震補強をした様子もありませんでした。
購入される方がそれらを理解したうえ納得し購入するのであれば問題は無いのですが、そうではないケースがほとんどでしょう。
冒頭の「既存住宅の性能表示」中古住宅の流通にも絡んで来れば消費者にとっては朗報です。この辺り、色々と壁はありそうですが良質の中古住宅の流通には欠かせない制度です。今後、そういった方向に進むことを望みます。