5/15と5/29の2日間「奥越大工塾」という若手大工の勉強会に断熱・気密施工の講師として参加させて頂きました。
・奥越大工塾とは
奥越大工塾は福井県建築組合連合会による大工の育成を目的としたプログラムで、2015年には建築学会の建築文化賞と建築研究所の地域住宅賞を受賞しています。
今回の依頼は大工塾の事務局を務める奥田様が「断熱気密の理論を理解し現場施工できる人はいないか」と新住協に相談したことがきっかけでした。新住協会沢様より依頼を受け「私の経験でお話しできることなら。」とお受けしました。
講習前のミーテイング
・築30年の住宅を暖かくする
講習は実際のリフォーム現場で行われました。
場所は福井県大野市、新潟市よりも冬の平均気温が低く雪の多い寒冷地域です。
築30年で床面積は約40坪程度、福井県のこの年代の住宅では一般的な仕様。
すべてを骨組みまで解体せず、一部既存の壁や天井が残るため断熱改修としては難易度が高い物件と言えます。
・初回は床廻りの断熱・気密施工
この部分は断熱改修において大変重要で床廻りをしっかり施工しないと完成時に性能が出ないという事になります。既存壁との取り合いなど少々複雑な箇所もありましたが皆さんポイントは理解されたようでした。
床廻りの気密処理は断熱改修の肝。
筋かいが入る箇所の断熱材の充填。コツがあります。
・第2回は天井廻りの気密処理
こちらも床同様に重要な部分です。暖房などで暖まった空気は軽いため上に上がろうとします。その力は熱気球を持ち上げるほど大きなもので天井廻りに隙間があるとどんどん抜けて行ってしまいます。
天井面を気密ラインとする場合は柱や筋かいなどが気密層を貫通するためテープ処理などが必要な部分も多くなり、より慎重な施工が求められます。
天井を貫通する配線の処理など。風山君による説明。
使用した断熱材(MAG製)。
・講習を終えて
今回講師を依頼され準備をする中で自分の中でもあいまいな箇所がある事に気が付きました。
現場で作業をするときはその都度最適な方法を選択しているつもりですが講習と言う場でそれらをわかりやすく伝えるとなると簡単ではありません。
まだまだ勉強が足りないことを痛感すると同時に今後の課題も見つかり私にとっても貴重な経験となりました。
参加されていた大工さんは30代前半の方が中心で気さくで意識の高い人たちばかりでした。
このような方たちがいる奥越地域の未来は明るいと感じるとともに新潟も頑張らねばと刺激をいただきました。
木の家の新築・リフォームなら…
新潟県阿賀野市 宮崎建築