雨仕舞(あまじまい)実技講習会に参加をしてきました!
雨仕舞とは建物内部への雨水の侵入を防ぐこと。
建築物において最も基本的な性能の一つです。
この講習会は…
・防水透湿(ぼうすいとおしつ)シートの代名詞ともいえるタイベックの性質や貼り方
・住宅において特に雨水が浸入しやすい窓廻りなどの処理
などを勉強するものです。
ちなみにタイベックとは↑の写真のような外壁の下地をする際に貼る防水透湿シートのこと。
名称が防水透湿シートという理由は文字通り水は透さないが湿気は透すということから。
雨水などの外部からの水はシャットアウトしつつ内部にこもった湿気は外に排出するという優れた性能を持ちます。
住宅における雨漏り事故は意外ですが屋根よりも圧倒的に壁からによるものが多いそうです。(屋根:約20% 壁:約70%)
これは壁は屋根に比べ、窓や設備関連のパイプなど防水層を貫通するものが多く処理も複雑になる事が原因と考えられます。
だからこそしっかりとした知識を身に付けることが重要になります。
防水透湿シートは数社から販売されていますがタイベックは引張りに強く耐久性もあります。私も現場で各メーカーのシートを使ったことがありますがこの辺りは実感としてあります。(なので、宮崎建築ではタイベックを採用しています。)
上の写真はシートを手で引き裂いてみて引張り強度の違いを確認する実験。
ダクト廻りのテープ処理の説明。
通常のテープを細かくカットして処理する方法と伸縮性のあるテープでぐるりと貼り付ける方法。どちらでもOKですが前者は慣れた人で5分程度、後者は1分半程度で施工できます。
材料の価格、手間、処理する箇所の数量でどちらの方法を選択するか決まってきます。
壁の断面模型を使い窓廻りの処理の説明。
専用の部材などを使った方法で雨仕舞も進化していることを実感しました。
宮崎建築でも基本に従って処理をしていますが、取り入れる点は多そうです。
講習会を終え一緒に参加した大工の風山君と「なんかタイベック、張りたくなってきた!」とウズウズ。学んだことを現場でもしっかり生かしそうと気持ちを新たにしました!