住学第5回に参加してきました。
会場は古町にあるイタリアンレストランLIFEさん、歩道より奥まった店構え、照明も控えめで落ち着きます。
私がまだ20代前半の頃(約20年前)の古町は、カミーノ古町やWITHビル、大竹座などの複合ビルやセレクトショップも数多くとても賑わっていました。
最近は三越撤退などで話題ですが、久しぶりに古町を歩いてみると以前ほどの賑わいはありませんが、歴史ある商店街の味わいを感じることができました。
今回の住学も2コマの授業。
1限目はmarug あぜがみ陽子さんとEN GARDEN WORK 小川俊彦さんによる「建築と緑」。
まずは小川さんによる建築における植栽、造園の役割についてお話頂きました。
小川さんは「庭は人を癒す場所」であると言います。
「木や花は直接語り掛けはしないが人がその時の心情で植物の様子に意味を持たせることはできる」と。
誰しも凛とたたずむ植物の様子に励まされているような背中を押されるような思いをしたことはあるのではないでしょうか。
私もそういった経験がありますが、それは「こちらが植物に意味を持たせていたのだ」とお話を聞いて気づかされました。
日々植物に触れる小川さんならではの視点が新鮮でした。
お話は小川さんが施工された事例の紹介へ。
驚いたのは小川さんが造園のプランを考える際、数か月単位で時間をかけることもあり、自身の中にお施主様や設計者の意図を落とし込んでから作成されていること。
年月をかけ育った植物に敬意を払い、慎重に、丁寧に、庭を造られていることが伝わってきました。
…お話はパートナーのあぜがみさんへと続きます。
あぜがみさんからは数年前に携われた、緑を計画の中心に据えられたプロジェクトのお話をしていただきました。
私たちはプランや設計をする際、建築を先に考えその周辺にどう植栽を施すかという順序で考えることがほとんどです。
しかし、この計画は周辺の自然環境とどう関わるかが計画の軸にありそれにより全ての要素が決定されているように思えました。
不確定な要素も多い自然環境を驚くほど緻密に計算し設計されている。圧巻でした。
お施主様、設計者、施工者など工事に関わるすべての方の思い入れがひしひしと伝わってくる発表でした。
ここで休憩を挟みます。
今回もすごい内容です。住学。(汗)
2限目へつづく…。
※写真は全て住学FBページよりお借りしました。