宮崎建築では 新築もリフォームも高断熱仕様で施工してきました。
完成後の冬はみなさんが「本当に暖かい!」と言ってくれます。
この2年間で、全面的な改修工事2件、新築住宅を4件行いました。

昨年の冬、あるお施主様は「こんなに暖かくなるなんて思わなかった!」と喜んでくださり、奥様のご実家の改修工事もご紹介いただきました。
当社では壁の断熱は高性能グラスウール120ミリ、窓はアルミ樹脂サッシにLOW-Eペアガラスを標準にしています。
このレベルで皆さんに満足していただける暖かさになり、暖房費も抑えられます。

私はできるだけいい住宅をお客様の予算内で作りたいと考えています。
その点、高性能グラスウール120ミリはコストパフォーマンスに優れており、「高性能グラスウール+樹脂サッシ」がベーシックな断熱仕様だと考えています。
省エネ基準でいうと岩手県盛岡市の基準をクリアするレベルですので、新潟としてはかなり高いレベルになります。
ただし、建材の性能を発揮させるには、「きちんとした施工」が条件となります。
私は大工として自らも施工しますから、施工の重要性は誰よりも認識しているつもりです。

建材の性能を引き出せる施工技術を持つことは、住宅技術者として当然でなければいけないと考えています。

より高い断熱性能にする方法

前述の仕様より断熱性能を上げたい場合は、窓をさらに高性能化し、換気設備を熱交換型にすることが、最も簡単な方法です。
具体的には、窓を樹脂サッシLOW-Eトリプルガラスに変え、換気設備を熱交換型にすることで、札幌市の該当基準Q値以下になります。
当社の場合、これに掛かる費用は、一般的な延床面積35坪程度の住宅で+50万円くらいです。


・超高断熱を求めるなら…壁220ミリ断熱を

前述の仕様よりさらに上の「超高断熱」をお望みの場合は、「壁220ミリ断熱」を提案しています。
220ミリ断熱とは、壁の外側にさらに高性能グラスウール100ミリを施工して、壁の断熱を合計220ミリにするというものです。
壁の面積は大きいので、断熱材を厚くすると大幅に性能が向上します。

ここまですると、私が所属する新住協で「Q1.0(キューワン)住宅」と呼ばれる超高断熱住宅になり、暖房エネルギーも大幅に減ります。

※この記事は2017年1月に投稿したものを再編集して掲載したものです。

この記事を書いた人

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宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。