「太夫浜の家」では1月下旬の上棟に合わせ、昨年12月から基礎工事を進めて来ました。

冬場の基礎工事は、雪と気温の状況に神経を使います。
鉄筋や型枠を組んだ後に雪に埋もれてしまうと、除雪に手間が掛かります。
不可抗力でそうなったときは仕方ありませんが、出来れば避けたいところ。
例年の雪の状況を考えると、12月に大雪になることは少ないので、基礎屋さんと調整をし12月中にコンクリートの打設を行う形で工事を行いました。

11月の末に地鎮祭が行われました。

多くの住宅の場合、基礎工事前に地盤改良工事を行いますが「太夫浜の家」では地盤調査の結果「改良工事不要」との判定。
地盤に見合った基礎形状にする必要はありますが、コストや工期の面では嬉しい結果となりました。

地盤調査の様子。
基礎工事前
まずはやり方出しを行い、建物の高さや位置の基準を決める。
12月の初旬には、こんな青空の日があったのかと驚きます。
やり方をもとに掘削を行い、その後砕石入れ。
建物を支える「盤」を作ります。
砕石転圧後、防湿シートを敷き、捨てコンクリートを打設。
捨てコンクリートはその名のとおり構造ではありませんが、型枠や鉄筋を精度よく施工するための大切な工程。
防湿シートを保護する効果もあります。
捨てコン打設後、鉄筋組みへ。
構造計算により求められた太さとピッチで配筋を行います。
地中梁や耐圧版の箇所により配筋も変わるため、間違いなく施工されているかのチェックも欠かせません。
この段階で第三者機関の配筋検査も行われます。
配筋、型枠組み終了後コンクリート打設へ。
12月末の貴重な晴れ間を狙い、打設を行いました。

例年12月は、コンクリートを打ち込めるような好天の日は数えるほどしかなく、週間天気予報で晴れマークが出ると生コン車やポンプ車は一気に予約が取れなくなってしまいます。
基礎屋さんには施工と共に、日程調整で大変骨を折って頂きました。

打設後にはすっぽりとシートで覆う。
約1か月後の上棟に向け、じっくりと養生を行いました。

しっかりと施工された基礎、その上にしっかりとした家をつくる。
いつもバトンを渡されたような気持ちで上棟の準備を進めています。

この記事を書いた人

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宮崎 直也

宮崎建築4代目で、設計・施工・管理を担当しています。
新潟県ならではの「冬寒く、夏暑い」という悩みに、建て替えなくても新築と同等以上の断熱性能が確保できる断熱リフォームを手がけています。一般的なリフォームとは違い、少ない光熱費で全体の空調を実現しました。
2級建築士、1級技能士、職業訓練指導員、平成9年技能五輪新潟県予選1位、平成10年技能五輪全国大会出場。嫁さん大好き。